弁護士ラベンダー読書日記

札幌弁護士会所属・弁護士田端綾子(ラベンダー法律事務所)の読書日記

東畑開人「日本のありふれた心理療法 ローカルな日常臨床のための心理学と医療人類学」

東畑ワールドにはまりました。これは大スペクタクルでもない学術書

向上心や向学心のもちかた、心理学でいう臨床って弁護士の普通の事件処理か?、それと、研究、発表との両立とかモチベーションの保ちかた、についても、読んで思うところがあり。

弁護士の事件処理の事例読み物ってロー生向けみたいないかにもな作り物事例しかない気がするけど、依頼者の変化と弁護士の受け止めや見通しの変化を追った事例研究って成立しうる気がする。調停進行に関してはケース研究誌に載ってるのがその種のものなのだろうけど。

日本のありふれた心理療法: ローカルな日常臨床のための心理学と医療人類学