「乳と卵」をもいちど読んでからおもむろに「夏物語」。ものすごい文学、まさにそうでした。
清田隆之「よかれと思ってやったのに 男たちの失敗学入門」
東畑先生のこのツイートで読んでみた本。
清田隆之「よかれと思ってやったのに」、男性についての身につまされるような強烈な本。ところどころで専門家との対談も入っていて、特に「ハゲ」をめぐる議論のところは、外見というもののもたらす繊細な傷つきについて非常に考えさせられた。
— 東畑 開人 (@ktowhata) July 17, 2019
良書でした。コレとかコレもご参照。
判例時報2413・2414合併号 DV支援措置への慰謝料
・名古屋高裁平成31年1月31日判決
元妻が住民基本台帳事務における支援措置の申出を行い元夫が住民票をとれないようにして転居して面会交流を妨害したとして、元夫が元妻と県に慰謝料請求をして、一審が妻が面会交流を阻止する目的で要件なく支援措置を利用した等として妻と県に慰謝料55万円の支払いを認めていたのですが、原判決を取り消して元夫の請求を棄却した高裁判決です。暴力の事実認定が分かれている(一審は診断書がないことも触れて事実を認めず)こと、元妻の利用目的の認定、面会交流の意義の評価の差(控訴審判決は「監護親において、面会交流が子の福祉を害すると考えて、その実現を妨げる行為を行った場合、当該行為が直ちに不当なものになると認めることはできない」と)などでしょうか。
家庭の法と裁判21号 成人の養育費
・大阪高裁平成30年6月21日決定
成人した大学生の婚費について、自ら扶養料の請求をすべきとした原審を変更し、15歳以上の未成年の子と同等に取り扱うとした高裁決定です。義務者が大学進学を積極的に支援してきたという事情を認定。