単行本
また猫の話、猫のことはほんと興味ない派なんだけどと思うと発売されてもすぐには手が伸びず、今ごろ読みました。しかし「ハレルヤ」の「キャウ!」のくだり、Amazonの内容紹介で「キャウ!」と鳴き声が引かれているのを、キャウがどうした、猫の鳴き声なん…
自虐ぶりっこみたいなエッセイと芸風がちがいます。
なにこれ、なにこの本、すごい叙情! この著者ははじめて読んだけどほかのもこんな? ほかも読んでみたい。すごくよかった。 (これこそバカッぽくしか書けない感想)
まさかと思いつつ過ごしている日常が反転すること。勇気と偶然と善意と犠牲の脱出劇。
朱門さん亡き後の暮らしぶりがすこし書かれています。猫とお暮らしだそうで(また猫!) お一人になっても意気軒昂。
だいぶお弱りになったなあ、これが作品として成立していると思って?文章のゆるみ…。曽野綾子さんと比べるのも変だけどたまたま続けてよんだので、でも9歳違うとこれくらい…?
昭和20年前後に、日本の婚姻習俗をさぐっている本書。日本古来の、というものの言い方がいい加減なものであるということ、でも分析の観点自体には時代からの限界がある、そのあたりは解説の上野千鶴子先生が引き締めてくれています。
公務員でもなければ議会対応もしませんが、たとえば外部委員としての私に対応する事務局はどんな思考回路で?みたいな観点で読むとまたおもしろい。こんなこと公刊物で実名で書くんだ!というような赤裸々トークです。
「こわいもの知らずの病理学講義」の二匹目のドジョウといったところ。既にある連載をまとめたものなので、まあ。
「死すべき定め」「決められない患者たち」など思いだしつつ、日本の実情として。
小学校の読み聞かせボランティアにて。今回は「注文の多い料理店」のかみしばいを。いちばんうしろでだらりと座っていた1年生の男の子が、「ぼくらはしんしだから、みだしなみをよくしなくちゃ。」というフレーズとともに、正座をして背すじをのばしたのだ…
・時間がきたら帰ってもらわないといけないとはっきり自分が思って、そこにすっと一緒におりますと、だいたい帰られます。 ・私がその人の苦しみを本当にわかっているということと、人間というものは残念ながらある程度は常識に従わないと生きていけないとい…
ご家族全員を見送ったからか愛憎も越えた淡々とした筆致ですが一族の黒子として光が当たらない生涯、お気の毒すぎます。
どうしてこうなのかと言ってもしかたがないので、かくある姿がありのままなのだと受け止めるところからしかどこにもいけないのだと、いろんな場面で思うわけで、そういう本です。
おもしろい冒険談。そしてわたしも勧められたい。ライトノベル臭がなくて視野狭窄な一人語り調じゃない叙情的SFを!
待つ力!という1ネタでぐいぐい押してきた感じ。太宰の「待つ」とか言及してくれてたらなあと思ったり。
人から勧められて。こういうのを勧めてくれることってほんとうにすばらしいなあ!ってことも含めてとにかくすばらしいです。乱暴にたとえるなら須賀敦子をさらに凝縮したような味わいのある文章と人生。そして美智子さま。根っこと翼、そして橋。弟橘の物語……
淡々とした筆致がかえって胸に迫る、収容所の過酷な日々、戻れなかった人々の無念さ、遺書や詩が残されたことの尊さ。
手と目で「看る」。まなざしの力。
自縄自縛する固定観念に自ら気づいて外すことの意味。そのときその場での最善の選択。
年末くらいから、読みさしては間をあけてまた最初から読むということを3度くらい繰り返してようやく読了。読みすすめられないのにはわけがあったのですが、そのわけのこともまあどうにかすぎたので…。こういうのは、自分も周りも元気なときにこそ読んで貯め…
歌人って…残された歌をみれば我ながら考えればわかりそうなものとは思いつつも、こんなにも自分の色恋をリアルタイムに歌として雑誌に発表してるのがまず驚き。プライベート筒抜けじゃないですか。相手の身にもなってくれ。小枝子さんはそういうのどうでもよ…
治るとは病気の前よりよくなること プロ的エレガンス きみも大変だね。ほんとうは大丈夫なんだよ 弓は満々に引き絞って放つ 暴れるのはエネルギーがないから 疾病利得 せっかく病気をしたのだから少しはいいこともなくちゃ 「次の患者が待っているから立ち直…
前に失踪日記本体も読んでいたのだけどここには書いてなかったですね。おもしろくて一気読み。 ちなみに私はずっと機会飲酒の人になりたいと願ってたのですがそれがこのごろ叶いつつあり、何でもないときに家では飲まない日々となってます。カフェインを断っ…
「医者や薬は助けてくれるだけなんだ。自分自身がうつを治すんだ。風の音や花の香り、色、そういった大自然こそうつを治す力で、足で一歩一歩それらのエネルギーを取り込むんだ」